組立式和室システムの提案 ~現場搬入・現場組立による乾式工法の数寄屋造り~

組立式和室システムの提案 ~現場搬入・現場組立による乾式工法の数寄屋造り~

作品情報

制作者
中根 さくら
大学
椙山女学園大学
担当教員
滝本成人
制作年度
2026

この作品はイベント用の組立式数寄屋造りの提案である。トラック輸送から現場搬入と現場組立をシステムとして捉え、鉄骨フレームの900mmモジュールに吊ボルトを固定する。柱と天井下地はこの吊ボルトで固定し、在来工法で作れる木造の乾式工法の提案である。数寄屋造りの展開例として「広間の茶室」と「立礼席」を示している。次に立礼席で使用する椅子もシステムで捉え「アーム付きとアームレス」と「背もたれクッションの有無」へと展開している。デザインモチーフとして「さくら(本人の名前)」を各所に配置している。各部ディテールに裏付けされた完成度の高さと、計画から実施設計に至るプロセスの論理的一貫性を高く評価した。

JIDA会員からのコメント

数寄屋建築に着想を得た空間表現を、家具や構法を含めて統合的に展開している点が素晴らしいです。空間構成から家具、ディテールに至るまで一貫した世界観で構成されており、丁寧な検討の積み重ねが感じられます。また、図面や模型を通して実現性まで見据えた設計姿勢も印象的でした。意匠表現にはやや直接的なモチーフの扱いも見られるため、より多義的で洗練された表現へと発展する余地も感じました。今後のさらなる展開に期待します。

田崎咲絵