Chigaya-iro

Chigaya-iro

作品情報

制作者
桑田 葉月
大学
東北芸術工科大学
学部
デザイン工学部
学科・専攻
プロダクトデザイン学科
担当教員
藤田 寿人
制作年度
2026

出身地である北海道石狩市の浜辺では、除草対象植物であるイネ科チガヤが繁殖し、高い背丈や広く張る根によって他の海浜植物の成長を妨げている現状がある。本研究では、このチガヤを草木染めの染料として活用し、木材や布、ロープを染色することで素材としての新たな価値を見出した。染料としての需要を高め収穫を促すことで、繁殖抑制への貢献を目指していく。また、現地での除草活動を通してチガヤの認知度の低さを実感し、まずは知るきっかけの必要性を感じた。そこで、人とチガヤの課題をつなぐ架け橋として、チガヤで染めた素材を使用した誰もが触れられる公共施設向け家具「Chigaya-iro」を制作した。

JIDA会員からのコメント

地域固有の環境課題に着目し、除草対象であったチガヤを草木染めの染料として活用することで、新たな価値創出と環境保全を両立させた点を高く評価できます。単なる素材提案に留まらず、除草活動の実体験で得た気づきをもとに、公共施設向け家具「Chigaya-iro」を制作し、地域課題を多くの人に伝える仕組みへと発展させています。地域資源の循環利用と社会への発信をデザインによって実現した、独創性と社会性に優れた作品です。

青木友希