立体家紋 生活に寄り添う家紋のあり方

立体家紋 生活に寄り添う家紋のあり方

作品情報

制作者
濱口 奈々
大学
名古屋芸術大学
担当教員
後藤規文
制作年度
2026

家紋は日本で古くから独自の文化として発展してきた「家のマーク」である。平安時代に貴族が自らの牛車や調度品の目印として使用したことが始まりとされ、鎌倉時代は武士が戦場で敵味方を識別するために定着。日本には数千~数万種類存在すると言われ、植物、動物、幾何学模様など、美しく洗練されたデザインが多い。単に家族を識別するだけでなく、先祖との繋がりや、一族の繁栄への願いが込められたシンボルとして、現在でも受け継がれているが、お披露目される機会は少ない。家紋はグラフィック要素であるが、古臭いイメージは払拭できないため、それを立体的なアイテムにリデザインすることで、日常生活にも取り入れやすいことを目指した。

JIDA会員からのコメント

家紋のもつ洗練された造形に着目し、それらを丁寧に立体へと再解釈している点がとても魅力的で面白いです。ドアノブやモビール、菓子木型などへの展開は、それぞれの用途に応じて家紋の特徴が活かされており、伝統的な意匠を身近なプロダクトへとつなげる可能性を感じさせます。なぜその家紋がそのプロダクトへ展開されたのかといった関係性やストーリーが見えてくると、提案全体の説得力がさらに高まり、より魅力的な提案へと発展していくように感じました。

田崎咲絵